RFIDタグ(ICタグ・ICカード)の内部は、インレット(ICチップとそれに接続したさまざまな形状のアンテナ)により構成されます。
ICチップは記憶部、電源整流部、送信部、受信部の4つに区分され、それぞれが働きを分担して通信を行っています。
インレットはそのままの状態で使われる事はほとんどなく、使用用途、必要な耐環境性によってラベルタグおよびカード形状で利用されています。
RFIDタグ(ICカード、ICラベル)とリーダー・ライターのアンテナが電波によって通信し、データのやり取りを行います。
自動認識技術の中でRFIDは「次世代のバーコード」と言われ、よくバーコードと比較されます。
RFID(無線方式) | バーコード(光学式) | ||
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一次元 | 二次元 | ||
交信距離 | ~7m※ | ~数m | ~数百mm |
データ書き込み | 可能※ | 不可 | 不可 |
データ容量 | ◎※ | △ | △ |
複数同時読み取り | 可能※ | 不可 | 不可 |
指向性 | 広い※ | 狭い | 狭い |
汚れによる影響 | なし | あり | あり |
隠れていても読み取れる | 表面に出ている必要あり | ||
水分からの影響 | △ | ◎ | ◎ |
金属からの影響 | △ | ◎ | ◎ |
価格 | ○ | ◎ | ◎ |
※上記の内容は、各周波数、チップの性能、種類によって異なります。また交信距離は、リーダー・ライターの出力、アンテナ形状によっても大きく異なります。