Solution ソリューション

物流資材位置管理ソリューション

IoTデバイスを使用した物流資材の位置情報可視化

TOPPANエッジの提供する「物流資材位置管理ソリューション」は、GPSやWi-Fiを使用したLPWA位置検知デバイスを取り付けることで、簡単に物流資材の位置情報を取得できます。
これにより、折りコンやパレット、カゴ車、専用器具、通い箱などの各種物流資材の「見える化」が可能となります。

物流資材の位置情報可視化のイメージ

折りコンやパレット、カゴ車、専用器具、通い箱などの各種物流資材に、GPSやWi-Fiを使用したLPWA位置検知デバイスを取り付けます。
ここで得られた位置情報を、携帯回線(LTE)や、LPWA(SigfoxやLoRa WAN、NB-IoTなど)を通じて、クラウドに送信し、Webブラウザー上のアプリケーションで可視化します。
これにより、物流資材管理における課題を解決し、管理業務の最適化を図ります。
①物流資材の滞留・偏在や、紛失の削減
  ・登録した拠点情報とのひもづけで、滞留・偏在状況の把握が可能
  ・移動履歴の追跡で、紛失経路の把握が可能
②物流資材の稼働率向上
  ・得られた情報を活用し、物流資材の適正配置による稼働率向上が可能
  ・休眠物流資材も明確となり、不要な追加購入資材のコスト削減が可能

GPSやWi-Fiによる位置検知技術

デバイスが位置情報を取得する方法には、GPS測位、Wi-Fi測位、基地局測位などがあります。
お客さまの利用シーンに応じて最適な技術をご提案いたします。

位置情報取得技術として、従来から利用されているGPS測位と、最近利用が広がりつつあるWi-Fi測位や基地局測位についての比較は、下表のとおりです。

  GPS測位 Wi-Fi測位 LPWA基地局測位
1.測位誤差
(少ない:~数m程度)

(やや大きい:数十m~)

(大きい:数km程度)
2.消費電力と稼働期間(※1) ×
(大きい:数日~1週間程度)

(小さい:最大8年程度)

(小さい:最大8年程度)
3.屋内での利用 ×
(屋内は不可)

(通信状況などに依存)

(通信状況などに依存)
4.通信費用
(LTE契約必要、一部LPWA対応可能)

(IoT用に安価)

(IoT用に安価)

(※1)稼働期間は、データ送受信の設定やバッテリー容量などにより変動します。

1.測位誤差について
  GPS測位は~数m程度と比較的高精度ですが、Wi-Fi測位の場合、数十m~程度の誤差は発生しますので、厳密な位置を把握したい場合は、GPSがおすすめです。
2.Wi-Fi測位について
  弊社が提供するソリューションでは、Sigfoxが提供するWi-Fiアクセスポイント情報を利用した「Atlas Wi-Fi」を使用します。
3.基地局(LPWA)測位について
  LPWAの種類により基地局測位の方法は異なります。
  例えばSigfoxでは、Sigfox基地局を利用した基地局測位「Atlas Native」を利用します。
4.消費電力について
  GPS測位は消費電力が大きく、データ送信頻度などにもよりますが、一般的には数日~1週間程度しかバッテリーがもちません。
  Wi-Fi測位やLPWA基地局測位は、低消費電力が特長で、最大8年程度稼働可能なデバイスもあります。
5.屋内での利用について
  GPS測位は、屋内では衛星からの信号を受信できず、利用することができませんが、Wi-Fi測位の場合は、アクセスポイントがあれば利用することも可能です。
6.通信費用について
  GPS測位の場合は、一般的には別途LTE回線の契約が必要です。Wi-Fi測位やLPWA基地局測位の場合は、廉価なIoT通信をご利用いただくことが可能です。

LPWAを活用した位置検知デバイス

ご利用いただく位置情報取得技術に応じたデバイスのご提案が可能です。
折りコンやパレット、専用器具類や通い箱などの各種物流資材への取り付けの容易さも、大切なポイントです。
既製のデバイスのほか、お客さまのニーズに応じた製品開発を承ることも可能です。

1.Wi-Fi位置測位デバイス

Wi-Fi位置測位デバイス

・サイズ:140 × 50 × 25mm
・Sigfox Atlas Wi-Fi 対応
・動作温度 -20℃~+60℃
・動きパターンや衝撃検知用に3軸加速度センサー内蔵
・電池動作寿命:~8年(2通/日の場合)

LPWA(Sigfox)対応のデバイスです。海外では物流事業者や自動車メーカーで採用され、国内でも製造業や物流業のお客さまを中心に採用が広がっています。
Wi-Fi測位とSigfoxの基地局測位を利用することができ、最大8年稼働を実現するなど、低消費電力駆動が最大の特長です。

2.GPS位置測位デバイス

GPS位置測位デバイス

・サイズ:80 × 40 × 20mm
・GPS,LPWA(LoRa WAN)対応
・48時間駆動(1回/分のデータ送信)

位置情報はGPS測位を使用しますが、位置情報のクラウドへのデータ送信に携帯回線(LTE)やLPWA(LoRa WAN)を使用することも可能です。
精度の高い測位が最大の特長です。

3.カスタムデバイス

カスタムデバイス

※参考例
・サイズ:115 × 69 × 28mm
・電源:単三乾電池x2本
・通信方式:Sigfox、その他
・計測データ:GNSS、温湿度、気圧など

お客さまの物流資材に既製デバイスの取り付けができない場合、デバイスに必要な機能が不足している場合は、デバイスのカスタマイズのご提案が可能です。

位置情報管理Webサービス

位置情報管理Webサービスでは、デバイスからクラウドに送信された位置情報を可視化します。
これにより、折りコンやパレット、専用器具類や通い箱などの各種物流資材の位置情報を活用し、物流資材管理の最適化を図ることができます。

位置情報管理Webサービスのイメージ

主な機能として、
  ①位置情報管理機能
  ②デバイス管理機能
  ③バッテリー消費量確認機能
があり、物流資材の位置情報の見える化を実現します。
また、ヒートマップ形式での表示などを活用し、滞留している物流資材の情報や、行方不明になった物流資材の位置情報を確認することができます。
API連携やCSV出力などお客さまに必要な機能のご提案も可能です。

Withコロナ時代を迎える昨今、人手不足への対応や業務の効率化など、物流現場で抱えるさまざまな課題を、TOPPANエッジは、これまで培ってきたIoTやRFIDのノウハウで、解決に努めてまいります。

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