展示会の模様
 
    【トッパンフォームズの展示内容】
  • プレゼンテーションステージ
  • ・トッパンフォームズのRFIDソリューション
    ・RFIDによる動態情報システム導入事例
    ・上水道管路サポートシステム「ユビキタスタッチ」with Quickany
  • 媒体展示ゾーン
  • 高耐久ICタグ、カゴ車用ICタグ、印刷アンテナ、フレキシブル金属対応タグ  など
  • 製造ゾーン
  • 製造実績自動収集システム、インテリジェントリーダ・ライタ、トラック入退場管理、メカクール用温度・資材管理タグ
  • 物流ゾーン
  • 物流管理システムLogiViewer、無線書き換え型バッテリーレス電子ペーパーラベル
  • 医療ゾーン
  • 動態情報システム導入事例、入退場管理システムUbic Safe
  • オフィスゾーン
  • 資産管理パッケージEasyCheckout、来場管理システムEVENTISSIMO、モバイルソリューションQuickany

RFIDを活用した各種ソリューションが一堂に、日本最大のRFID専門展
2011年5月11日(水)から13日(金)までの3日間、東京ビッグサイトにて「第6回RFIDソリューションEXPO」が開催された。この専門展には、毎年多数の企業が出展し活発な商談・受注が行われるが、今年も多くの来場者により各ブースは連日大賑わいだった。
今回のトッパンフォームズは、本社ショールームと統一感を持たせたブースで、トッパンフォームズが持つ企業イメージを演出。さらに、ブースの部材のリサイクル率は約9割、電力消費は昨年比で約4割減と、エコなブースとして省エネへの取り組みも見せていた。

以下に、主な出展内容を紹介する。

プレゼンテーションゾーン
今回は3パートに分かれ、
  1. トッパンフォームズのRFIDソリューション
  2. RFIDによる動態情報システム導入事例
  3. 上水道管路サポートシステム「ユビキタスタッチ」with Quickany

が行われた。 ステージが会場入り口すぐというわかりやすい場所でもあり、どの回にも多くの来場者が足を止めていた。


製造ゾーン

●RFIDインテリジェントリーダ・ライタ

〈主な特長〉

  • 自律型&インテリジェント機能
    リーダ・ライタを制御するパソコンが不要。
    ユーザーのアプリケーションを自由に本体に取り込むことができる。
  • 開発期間の短縮&コスト削減
  • ネットワーク対応
  • 低価格&マルチ対応
    ↓
短期間・低コストで、RFIDを使用した様々なシステム・ソリューションへ適応できる。

 





利用用途としては、
■工程の生産状況をリアルタイムに把握する「工程管理」
■パートやアルバイトの勤怠事務処理を効率化する「勤怠管理」
■児童の登下校を保護者へメール連絡する「登下校管理」
■店舗への来客促進、商店街の活性化に役立つ「ポイントサービス」
などがある。

会場では導入事例として、「豊田合成株式会社 インテリジェントリーダ・ライタを用いた工程管理システム(製造実績自動収集システム)」を展示。ICタグを入れた「ICかんばん」を用いて、作業状況の正確な情報を手間なく収集するというシステムを紹介した。

また社内導入事例では、トッパンフォームズ滝山工場における、RFIDでトラック入退の管理を行っているシステムもあわせて紹介。こちらは、UHF帯のRFID制御プラットフォームを使って構築したシステムだ。あらかじめ情報の入ったICタグのプレートをトラックに付けてもらい、その情報を読み取ることにより、シャッターの制御(入場の制限)やセキュリティ認証の制御を行っている。


物流ゾーン
●メカクール用温度・資材管理タグ

外付けの温度センサーを保冷箱の中に入れ、電波が出る部分のみを箱の外に出し、指定した温度が輸送中も確実に担保されているか、履歴を残すことができる。
温度センサーは3本あり、位置を分けることによって保冷箱内の温度分布もわかり、より精密に温度管理ができる。
また、アクティブタグという電池を搭載したタイプのタグを使用していて、通信距離が非常に長いことも大きな特長(15m以上)。通信距離が短いものと違い、保冷箱がたくさん積まれた状態でも一括で読み取ることができ、ハンズフリーでの管理が可能となっている。

※「高機能保冷剤メカクール」は、管理したい温度に合わせて8種類の保冷剤があり、断熱材の保冷箱とあわせ、低温物流のソリューションとして提案しているもの。

 


●LogiViewer ロジビューア

ICタグを利用して、輸送資器材と製品の流れをそれぞれ管理するシステム。折りコンやパレットといった輸送資器材に貼り付けたICタグを、入出庫のゲートやベルトコンベアーの途中に取り付けたリーダ・ライタで読み取り、所在や数量を管理する。

〈主な特長〉
・ICタグを使うことにより、約120個程度の一括読み取りが可能になり、作業を大幅に短縮できる。
・タグには樹脂加工が施され、水にも強い耐久性を持ち、野ざらしにされても長い間使え、またリサイクルすることにより、作業やコストの削減ができる。


●無線書換え型電子ペーパー

紙のように薄く、無線による表示の書換えが可能なラベル
外部のHF帯リーダ・ライタから無線で表示データと電力を受け取ることにより、バッテリーレスで表示内容の書換えを実現した電子ペーパーラベル。表示部に電子ペーパーと独自開発した印刷背面板電極を使用し、コントローラーにバッテリーを非搭載にしたことで、紙のように薄くフレキシブルな媒体を実現した。こちらの製品は、2011年4月から販売が開始されている。

     
コンテナなどに貼り付けて活用すると…
  • 非常に薄く、コンテナを折りたたんで収納する場合も妨げにならない。
  • 10万回以上の書換えが可能。紙資源の節約に。
  • 張替えミスの排除、人件費の削減。運用コストの低減に。

流通ゾーン
●クラウド型決済プラットフォームサービス
トッパンフォームズが日本ヒューレットパッカード社と協業し提供していく、電子マネーなどの非接触型ICカードを使ったクラウド型決済プラットフォーム事業。
複数の電子マネーを利用でき、認証から決済までが可能となる。

具体的には、店舗と各電子マネー事業者、クレジットカード事業者との間に決済ゲートウェイを立ち上げ、そこを経由させることにより、店舗側では安価なNFCのリーダ・ライタで複数のICカード、クレジットカードでの決済を可能にするという仕組み。

〈主な特長〉
・クラウドサービス
・低コスト
・拡張性




 

●NFC対応WAONリーダ・ライタ
今後は前述のクラウド型決済プラットフォームサービスを、店舗だけではなく一般家庭でも利用できるようにし、自宅のパソコンやスマートフォン、タブレットなどの間に決済ゲートウェイがはいることにより、どこの電子マネー、どこのクレジットカードでも使用が可能となる。

WAONカードをリーダ・ライタにかざすと、WAONのサイトに自動的にアクセス(WAONランチャー)、パスワードを打ち込むと、NET決済、ポイントの交換や照会、買い物履歴のチェックなどを行うことができる。

※FeliCaはソニー株式会社が開発した非接触ICカード技術方式です。
※FeliCaはソニー株式会社の登録商標です。



●NFCリーダ・ライタ内蔵サイネージ




すでに都内4,000台のタクシーに設置され、車内で、動画・音声による番組コンテンツ、CMを放映。乗客に対して、密度の濃いコミュニケーションを実現している。
また、「NFCリーダ・ライタを連動させる」=「携帯電話をかざす」ことにより、乗客は興味がある広告から、アディショナルな情報を取得することも可能となる。

今後は、

  • アーティストのプロモーションビデオを観ながらステージの予約
  • 広告のキャンペーンにその場で応募
  • 決済プラットフォームサービスと連動させて運賃決済

など、様々な方面への可能性が広がっている。


医療ゾーン
Ubic Safe ユービックセーフ



入退場管理システム

〈主な特長〉

  • ハンズフリーで通過を検知
  • トリガーID方式のセミアクティブICタグを使用することで、携帯しているだけで入退場を検知できる。
  • 入場者数、所在情報をリアルタイムに集計
  • 緊急時の安否確認などにも対応。
  • セキュリティ機能も充実
  • 赤外線センサーや共連れ検知機器といった様々な機器との連動により、高いセキュリティを実現。

会場では、「群馬大学 重粒子線医学研究センター」に、医療機関では国内最大級となる動態情報システムとして導入された事例を紹介。医療業務におけるシステム導入効果の具体例が示されていた。

オフィスゾーン
ICタグ資産管理パッケージ Easy Checkout

「Easy Checkout」は、磁気媒体、IT機器、重要書類などの煩雑な資産管理業務が、ICタグを利用して効率的に運用できるシステム。棚卸しの効率化、入出庫管理の簡素化が図れ、物を捜索できる機能もある。


〈主な特長〉

  • 棚卸しの作業時間を大幅に短縮
  • ハンディ端末で、ICタグを一括読み取り。読み取った実績はPC上に取り込み、集計結果や不足資産などを帳票として出力することができる。
  • 簡単、確実に資産のトレーサビリティを確保
  • 資産の登録、入出庫、移動、廃棄の際にICタグを読み取ることで、作業履歴を取得。
    作業履歴は作業日、作業者などの内容で絞り込み、ファイルに出力することができる。
  • 簡単、スピーディに資産の捜索を実現
  • 捜索対象物のICタグを電波で探知、発見時に音と画面表示の変化で知らせてくれる。


●来場者管理システム EVENTISSIMO イベンティシモ

「EVENTISSIMO」は、非接触型ICカードやバーコードを利用して、イベントなどの来場者情報を収集・管理するシステム。このシステムをコアとし、トッパンフォームズでは、イベントをトータルでサポートする豊富なサービスメニューを展開している。  

〈イベントの企画・準備〉
・事前予約Webサイトの構築、開催告知メールの配信
・招待状の製造、発送
・事務局運営サポート

〈イベント運用〉
EVENTISSIMOによる受付システム提供、来場通知、来場者検索、アンケート実施、来場データ集計。
・データ入力
・各種オペレータ派遣

〈アフターフォロー/効果検証〉
・アンケートWebサイトの構築、サンキューメールの配信
・お礼状やDMの製造、発送
・データ集計処理

会場では、「株式会社東京ビッグサイトのイベント開催にまつわる多様な業務の受注」事例を紹介。ICラベル入場証を用いて来場管理を行い、イベント業務にまつわる業務をトータルでサポートした事例を具体的に紹介した。

 


●Quickany クイックエニィ

おサイフケータイをFeliCa対応リーダ・ライタとして活用できるアプリケーションと、管理サーバを提供するクラウド型サービス。
既存の携帯電話・携帯通信網・インターネット網を活用することで、ローコスト・ハイクオリティなサービスを簡単に構築することができる。

今回Quickanyとしては、ルート点検管理、勤怠管理、来場者管理、ポイント管理の4アプリを展示。それぞれ、携帯のiアプリからクラウドセンターまでの入り口の提供となっている。

新しく開発された来場者管理は、イベントの入退室を管理する仕組み。会場では、あらかじめ配布された会員証を受付の携帯電話にかざし、来場の受付を行ったという事例が紹介された。

 


●オーディオペーパー 「紙レコ」シリーズ

 

製品の内部にICモジュールが入っていて、紙に声や音を録音・再生できるツール。ノベルティグッズ、バースディカードなどに幅広く活用されている。
様々な大きさや形状のものがあり、東急ハンズやWeb経由で一般に小売りもされ、人気を集めている。

     
●フレキシブル金属対応タグ

金属対応のタグでありながら、曲げられるほどの柔軟性を持ち、湾曲したところにも貼り付けることが可能なタグ。
これまでの金属対応タグは固い素材でモールドしてあり、曲げることができないものが一般的だったが、これは柔らかい素材を使ってモールドし、曲げた状態でも通信が可能。

     
●かご車タグ

かご車専用に作ったタグ。ワンタッチ型・バンド型・チューブ型と色々な形状があり、取り付け方法によって選ぶことができる。
かご車の金属部分をアンテナとし、通信距離を長く確保できる仕組みになっている。

その他、UHF帯ICタグシリーズ、グローバル周波数に対応した各種ICタグが展示された。

 


今回のRFID EXPOでは、入場すると真っ先に目に付くのがトッパンフォームズのブースであり、プレゼンテーションステージはさながら展示会の顔ともなるべき場所に位置していた。
製造・物流・流通・医療・オフィスという5つのゾーンに分かれた展示ゾーン、各種業種向けの事例と製品紹介といった構成も分かりやすく、ブースは終日、質問や商談を希望する来場者であふれていたのが印象的だった。

3.11以降、日本経済に明るい展望を見いだすことが難しくなっている昨今だが、会場にはRFIDの持つ大きな可能性に期待を寄せる熱気が満ちていた。
RFIDの未来と、今後のトッパンフォームズに、これからも大いに注目して行きたい。


(取材:藤崎典子、mononofu LLC.)
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